【明かりを灯そう】

私は、自分の顔がすき。

最近は特にそう思う。

寝起きの顔も、にーって笑った顔も、疲れてる顔も、泣き顔も、メイクをバッチリした顔も、スッピンも。ぜーんぶ、好き。

私ももう30過ぎだし、ピチピチの10代20代と同じようにはいかない。確実に老けてきたヨ…いや、味が出てきたと言おう。

って、私これ系の話を定期的に投稿してる気がするが。まあ、いいよねっ!定期ネタです。これで私の生存確認をしてください。笑

私は、今の顔がいちばん好き。

何故って、うーん。たぶん、今が人生最大に自己実現できている実感があるから。10代20代の私よりも、自分で動いて物事を進めていくことができる。以前は、こうなりたい!その可能性を感じるし光がみえる!という思いを抱きながらもくすぶっていたり、まどろっこしい手段をとりがちでぜんぜん旗印に近づいている感じがなかったりした。だから、鏡の前に立っても自分の顔を直視できないでいた。自分が嫌いだった。

今はちがう。

今と過去で何が違うのか?

一言でいうなれば「私は知らない」を知った。無知の知ってやつ?うーん、ソクラテスっ!

あ、あと。物事を分解して考えるチカラ。それも最近マスターした!これもかなり効き目あり。

自分がこんにちにおいて今ひとつ幸せになりきれないのは、そもそも幸せという感覚を「知らないから」。何が幸せか?なんて人それぞれでしょ、という問題ではない。具体的な事象や物事の枝葉部分ではなく概念的な領域の話で、周りの人が感じている幸せの感覚を、私は「知らない」。

そんなことあるの?って、あるんです!そういう恵まれない人も世の中にはいます。無知の知に気づいたら腹落ちする。

負のループをとらえたら、あとは脱出するのみ。よし、がんばろう。

ひとりじゃないから。私は今日も、生きていける。

【作品が展示されました】

「第3回 アートパズル展inパリ~3ème Salon du Puzzle d’Art à Paris~」にて。御代川の作品『千代姫』が、なんとパズルになって展示されました!

※このパズルほしいよ!という方は御代川までご連絡ください。

会期:2024年5月10日(金)~12日(日)

会場:Galerie Planète Rouge(ギャラリー プラネット ルージュ)

Address: 25 rue Duvivier paris Île-de-France

監修:ジャン・ミッシェル(美術家、フランスパリ在住)/五百崎智子(美術家、フランスパリ在住)

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監修者の方からは、下記のコメントで高く評価をしていただきました。

一瞬強いインパクトを与える作品で座り込んだ作者は何を想うのか、上方からのアングルのショットは観る者がのぞき込んでいるようで臨場感がある。作者は何か強い想いを抱いているのだけは確かだがその想いは鑑賞者にゆだねられている。

又、モダンな和装姿で、書と写真の表現芸術を融合させ表現される御代川舞花先生のお作品は日本の伝統文化の枠をひろげていこうという精神が素晴らしく、新しいジャンルが開かれたようである。

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だから私は、表現をやめない。

自分のためにも、産まれてくる我が子のためにも、私の表現をいいね!と応援してくれる方々のためにも、私の幸せを願いこれからを楽しみにしてくださっている方々のためにも。

【小さなファンタジーを生きていく】

はたらく大人のサードプレイスセミナー『ゆっくり、いそげ』に参加して。

先日、「クルミドコーヒー/胡桃堂喫茶店」店主の影山知明さんの講演に行ってまいりました。

このタイミングでこれが聞けたのは、私にとってとても良かったです。やっぱ、わたし持ってるわー!

以下、講演ハイライトからの〜私ゴトへの変換からの〜自分語りになります。

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影山さんによると。

現代社会の主流は「三角形△」で現せるそう。題して〈大きなシステム〉だ。

■三角形△:大きなシステム

システムの合理性の追求を良しとした工学的アプローチ、結果や成果重視のリザルトパラダイム。イメージとしては、自動車をつくるような。

一方で、影山さんが大切だとして取り組まれていることを現すと「逆三角形▽」になるそう。題して〈小さなファンタジー〉。

■逆三角形▽:小さなファンタジー

生命論的アプローチ、プロセスパラダイム。イメージとしては、植物が育つような。

まさに、影山さんのご著書のタイトル『ゆっくり、いそげ』のように。小さなファンタジーは、時間こそかかるものの売上がちゃんと伸びてくる、想像もつかない未来へと私たちを連れていってくれる。そこに魅力があるそう。

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ところで。

ルドルフ・シュタイナーが提唱した「社会有機体三分節化論」というものがある。

社会において「政治や法」「経済」「精神つまり文化(芸術や教育)」がごちゃ混ぜに論じられることには問題がある。これらはそれぞれ異なる原則に基づいているので、切り分けて考える必要がある。フランス革命で叫ばれた自由・平等・友愛を、各々の原則としてあげることが出来る。つまり3つは別物であると同時に、共存可能なものだ。

政治や法:平等の原則

経済:友愛の原則

芸術や教育:自由の原則

これの実に画期的なところは。やるかやられるか?と混迷を極めた議論を3領域に切り分けて整理することで、そのすべてを共存させた点である。

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影山さんはおっしゃった。

仕事とは、誰かを喜ばせることである。だから、自分が好きでやることというのは趣味なのだ。とはいえ、この2つには重なる部分もあるよね。

クルミドコーヒーは「嘘のつけない大事な人」に向けて、その人が喜ぶ顔を思い浮かべながら展開している。そうすると、自ずと統一された世界観になってくる。ペルソナ設定から動くのでは詰めきれない細部にまで統一感がでてくる。

《あなたはあなたのままでいい》

大事な人へそう言えるように、そんな場になるように、思いを込めて日々の仕事をしている。だから、この講演を聞いているあなたも、誰かのことを思い浮かべてみてください。「たったひとりのためでいい」。その人の顔を思い浮かべて仕事をしていくことで、実のある仕事ができるでしょう。

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そしていよいよ、私自身の話へ。

また、影山さんはおっしゃった。

天職とは、英語でCalling。つまり、神様に呼ばれる感じがするものである。大事なのは、呼ばれたときに気づけるか?踏み出せるか?だ。

わたくしごとですが。先日、まさに感じたのです「呼ばれてる感」を。

ある美術団体さんが私が細々と発表している作品たちをご覧になり、「あなたは筋金入りの表現者ですね」と。現代アーティストとしてこの後にも名と作品が残っていくようにしたい、とお声がけいただきました。

せんじつ発表した『母性』について。あれは実は、「ええい!もう、人生に降りかかるものすべてを芸の肥やしにしてくれるわ!」と制作したものです。いま私のお腹には小さな命が宿っています。そのことを公にしないということも考えていたし、それも1つの選択肢だと思っていました。でも、私自身の「表現者」という在り方を見つめたときに、母親としての役割を得て変化していく様を、このさき無視したり隠したりするのには無理があるなと思うに至りました。それに、産まれてくる我が子のへの思いを作品として残していけるって、素敵じゃない?

そんな私の作品の変化や私の人生変遷をも「表現者」として受け止め、価値あるものとして感じてくださっている方の存在を知り、これはもうやってやろう!と、突き進むしかないっしょ!と。つい先日、心新たに決意したばかりです。

だからね。

これからの私は、我が子を思い「あなたはあなたのままでいい」と言えるように表現の活動していきます。私の目的は、表現を通して大金を稼ぐことや名を馳せることではありません。むしろこの方向だと、お金を消費する側に居続ける可能性の方が大きい、不経済だ。でも、表現を生涯にわたって続けていくことにはお金に代えられない価値がある、そう私は確信しています。

というわけで。

皆さま、これからも御代川を宜しくお願いいたします!

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余談。

影山さん、曰く。

私はなるべく直感で物事を選んでいます。でも、そのあとで人に理由を説明できるよう言語化の作業もしています。

私も同じです。

例えば『母性』で着ている紺色のワンピースについて。あれはぶっちゃけ普段着で、撮影のために特別に用意したものではありません。その辺にあって手っ取り早かったんで使いました。

でも、じゃあなんで「紺色の」「ワンピース」なのか?

紺色:照明や光の当たり具合で漆黒にも明るい青にも見えます。その多面性が好きで、買う時に紺色を選びました。

ワンピース:あの形は、高校のダンス部で着用したことのある形です。ダンス用品の老舗メーカーであるチャコットさんが、あり型として採用している形(当時は)。つまり、着姿がたいへん美しくなる設計で、それは立っているときだけでなく動きまでもきれいに見せる仕様。だから、数あるワンピースの中でこれにしました。

というような背景が日常からすでにあり、撮影のためだからとそこへ向けて新たに頭をヒネって考えることなしに、衣装はあれになったのです。

というようなエピソードを!『母性』という作品について聞かれた時に、ワンピースのみならず、手に持っている花、髪型、背景などでも語れる、的な?にっこり。

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影山さん、貴重な、そしてたいへんアツい!心に響くお話しを、ありがとうございました。私はかなりの時間、席で目をうるませておりました。

私に関わってくださっているすべての方へ恩返しができるよう、これからも進んでまいります。

2024年6月23日

【作品展示のお知らせ】

生まれてくる我が子へ。

あなたは、望まれて生まれてきた。お母さんが今いちばん伝えたいこと、絶対に守りたいのは、あなた自身の「あなたという存在に対する確信」です。世界はあなたが思う通りに在る。だから、信じて。一緒に生きていこう。

タイトル『母性』

■第4回みなとみらいでみらい展~日本現代作家展~

■会期:2024年7/10(水)〜7/15(月)

11:00-18:00 ※最終日は14:00まで

■会場:みなとみらいギャラリー

展示室A・B・C室

http://mmgallery.jp/index.htmlpic.twitter.com/tszRP69f5J

■入場無料

皆さま、ぜひご来場くださいませ!